院長の村上です。
今日は1月17日、6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から25年です。
もう25年かという思いとともに、テレビで観ていた頃の記憶が蘇ります。
歯科医師として何ができるか、 医療従事者として何ができるか、 ふと思うこともあります。
さて、今年の診療が始まる前の1月5日、日本循環器学会の主催する 「AHA BLSプロバイダーコース」をスタッフと一緒に受講してきました。
成人および小児・乳児の心肺停止に対する初期対応を身につけるための講習で、AED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法(CPR)や窒息の解除方法などを改めて学んできました。
AHA? BLS?? CPR???
聞きなれない言葉かもしれませんが、BLS(Basic Life Support)とは、救急車が到着するまでに行う一次救命処置のことです。
CPR(Cardio Pulmonary Resuscitation)とは、心肺蘇生法のことで、胸骨圧迫と人工呼吸によって心臓と呼吸の動きを助ける方法のことを言います。
そしてAHAとは、アメリカ心臓協会(American Heart Association)の略語で、心臓病や脳卒中など循環器病領域の治療、予防、研究などにおいて、世界をリードする団体です。
日本では、AHAが開発した心肺蘇生法プログラムに沿って、複数の団体がAHAの国際トレーニングセンターとして日本国内での心肺蘇生法の普及活動を行っており、今回受講した日本循環器学会もその団体の一つになります。
コースは、
- 成人の一人法
- 二人法CPR
- 小児の一人法CPR
- AEDの使用方法と二人法CPR
- 乳児の一人法
- 二人法CPR
- 成人・乳児の窒息
のそれぞれについて、DVD で各手技を見た後にインストラクター の指導のもと、マネキンを用いて練習を行うという形で進みます。
3人の受講生に対し、一体のマネキンと一人のインストラクターが付きます。
実技テストに合格し、筆記試験で84%以上得点すると、 AHAからプロバイダー資格証が発行されます。
心肺蘇生に関して、世界でもっとも知られた医療従事者レベルのCPR技術認定証で、2年毎に更新が必要です。
Life is Why?
私達が受講した「AHA BLSプロバイダーコース」は、医療従事者向けのコースですが、一般の方向けに「ハートセイバーコース(Heartsaver course)」というコースも準備されています。
大切な人を守るための技術は、いつ必要になるかわかりません。
動画をご覧になって興味をもたれた方、是非コースを受講してみてください!
当院では待合室にAEDを設置しています。詳しくは、こちらから。