皆様こんにちは。院長の村上です。
いよいよ大阪・関西万博が開幕しました。
私は1985年のつくば万博に行ったのが最初で最後です。はっきり覚えていませんが、なんとなく良い思い出になっています。
私は1970年の大阪万博の年に生まれたので、是非、今回の大阪万博に行ってみたいなぁと思います。
連日多くの人でにぎわっているようですが、過ごしやすい季節になり、銀座の街も多くの観光客でにぎわっていて、とても喜ばしいことです。

さて、4月18日は「よい歯の日」です。
1993年(平成5年)に公益社団法人・日本歯科医師会が制定。
歯科保健の啓発活動を目的としており、「よ(4)い(1)歯(8)」と読む語呂合わせからこの日に決定しました。この活動は、1989年(平成元年)より厚生労働省とともに行ってきた「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020(はちまるにいまる)運動」の一環として実施されており、各地でさまざまなイベントなどが行われています。
https://prtimes.jp/magazine/today/good-tooth-day/
また、同会は11月8日を「いい歯の日」、6月4日を「歯と口の健康週間」とし、重点的に啓発活動を実施しています。
そういった啓発活動のおかげもあって、当院にも歯のメンテナンスに多くの方が通われています。
「歯のメンテナンスなんて行ったことないよ」という方のために、今回は当院で行っているメンテナンスを少し紹介したいと思います。
メンテナンスの目的は歯周病の主原因となるバイオフィルムの除去になります。
バイオフィルムとは何でしょうか?
バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。数種の細菌がコミュニティーを作って増殖した膜状のもので、細菌が外的要因(薬剤、体内の免疫反応、口腔内の環境変化など)から身を守るために作ります。台所や風呂場の排水口や川底の石にヌルヌルとした膜ができることもありますが、あれがバイオフィルムです。
バイオフィルム|歯周病について|ライオン
また、口腔内の細菌のかたまりである歯垢(プラーク)もバイオフィルムのひとつです。


こうしたバイオフィルムをクリーニングで除去していくわけですが、当院ではスイスのEMS社の提唱するGuided Biofilm Therapy(GBT)というバイオフィルム除去ソリューションに準じた方法で、メンテナンスを行っています。
当院では、歯周病治療・メンテナンスを主に歯科衛生士が担当しています。
彼女は向上心が高く、とても勉強熱心で、安心して任せられます。
いろいろな研修会に自ら参加して研鑽を積んでいますが、SDA(SWISS DENTAL ACADEMY)の開催する研修コースにも参加して、GBT の certificate をもらっています。


GBTで特徴的なのは、エアフローという器械でバイオフィルムを除去していくことです。
圧縮された空気に押し出され、ノズルの先端から水とパウダーが勢いよく噴出し、バイオフィルムを除去していきます。
エアフローを使ったクリーニングは、「パウダーメインテナンス」や「パウダークリーニング」あるいは「エアーポリッシング」とも呼ばれることがあります。
当院では、ナカニシ社製の2種類のエアフローの器械を使用していますが、単にエアフローと呼ぶことが多いです。
※ナカニシ製の歯面清掃用器具でパウダーを使用したメインテナンスを、ナカニシでは「パウダーメインテナンス」と位置付けています。
Powder Maintenance|NSK-Nakanishi Japan
エアフローの種類によって、使用できるパウダーがそれぞれ違っています。


フラッシュパールは炭酸カルシウムを主成分とした、歯肉縁上用のパウダーです。球体状の細かい粒子で構成されており、パウダーが歯面上を転がるように動くことで、天然歯に付着した強固なステインをスピーディーで効率的に除去が可能です。


ペリオメイトパウダーはグリシンを主成分とした、歯肉縁上・辺縁・縁下用のパウダーです。高い水溶性の平均粒子径25μmの極小粒子のため、歯肉辺縁〜縁下やインプラント周囲などのバイオフィルムの優しい除去が可能です。

いかがでしょう?
Guided Biofilm Therapy
メンテナンスに興味を持っていただけましたでしょうか?