みなさま、こんにちは。
院長の村上です。
本日、東京で3回目の緊急事態宣言が発出されました。
1回目の緊急事態宣言は、昨年の4/7〜5/6で、最終的には5/25に解除されました。
ちなみに1回目の緊急事態宣言の発出された4/7の東京の新規感染は87人でしたが、今日の東京の新規感染は635人です。
さて、今回の改装工事の計画を考え始めたのは、ちょうど1回目の緊急事態宣言が解除された昨年の6月頃でした。
工事の時期については、新型コロナウィルス感染の再流行の可能性などを考慮し、今年の2月に設定しました。
私にとっては、
構想7ヶ月+休診1ヶ月半
というビッグ・プロジェクトで、昨年の夏以降、多くの時間をこのことに費やしてきました。
今回の工事で一番実現したかったことは、歯科医院としての新型コロナウィルス対策であり、一番の柱に位置付けたのが、
診療室の完全個室化
です。
この部屋は私が主に使っていますが、清掃性と採光を考え、ガラスで仕切っています。
またガラスドアの取っ手は、足で開け閉めができるように下まで伸びているので、インプラントの手術時にも困りません。
もちろん、プライバシーには十分配慮して設計しました。
「完全個室」という言葉に耳慣れない方もいらっしゃると思いますが、半個室や個室風という言葉に対比されて使われ、飲食店ではよく使われています。
元々は、個室はそのまま「個室」とだけ呼ばれていました。ところが、個室のあるお店が人気になってくると、壁の上部が抜けていたり、ドアがなかったりなど、一般的なイメージからすると個室とは呼べないような空間を、個室と称するお店が増えてきました。そこで、個室をより詳しく定義するため、以下で見る「半個室」「完全個室」の表現が生まれました。
飲食店に個室は必要 ? ABC TEMPO
診療室の完全個室化は、空調設備や診療器具をそれぞれの部屋で用意しなければならなくなるので、いろいろ大変な面もあるのですが、エアロゾルによる患者間の相互感染を防ぐのには最も有効な方法でないかと考えています。
またこの書籍には、
汚染が拡大しないように、個室タイプが基本です。
決定版 歯科医院のための感染対策 中村健太郎 クインテッセンス出版
と書かれています。
今後は日本でも感染対策先進国のヨーロッパの歯科医院に習い、個室の診療室がスタンダードになっていくのではないのでしょうか。
当院の院内設備については、こちら。