みなさま、こんにちは。院長の村上です。
前回、口腔がんの早期発見・早期治療のためにも「口腔がん検診」の受診が大切ですとお話しました。
検診(スクリーニング)とは、疾病前の状態または疾病に罹患していないと思われる人からふるい分けをして選び出すことです。
がん検診には、ある集団を対象とした「集団(対策型)検診」と個人を対象とした「個別(任意型)検診」があります。
「対策型検診」は、高い罹患率を有する五大がん、つまり、胃、大腸、子宮、乳房、肺のがんに対して実施されています。
口腔がんのような罹患率の低いがんではどうでしょうか?
口腔がんの場合は、大規模な集団検診よりも歯科診療所での個別検診のほうが有効性が高いとされています。
ただ、行政が主体となって口腔がん検診を実施している割合はまだ低いようで、厚労省のホームページに載っている「平成30年度 市区町村におけるがん検診の実施状況調査」の資料によると、1,736市区町村のうち口腔がん検診を行っているのは、71市区町村にとどまり、その割合は4.1%程度です。
「口腔がん」は「概ね罹患率(発生率)人口 10 万人当たり6例未満」の「希少がん」に分類されているので、行政が主体となることはなかなか難しいのでしょう。
一方で、歯科医師会が中心となって熱心に取り組まれている自治体もあります。
例えば千葉県歯科医師会のホームページには、
といった口腔がんの予防・啓発を促すわかりやすいパンフレットが載っています。
当院でも口腔がんの早期発見につながるよう「口腔がん検診」に積極的に取り組んでいますので、お問い合わせください。